世界一の標高の山は?
答えは「エベレスト」。
ただそれは「=世界で一番の山」ではありません。では真の世界一の山とは…?
今回は “ホンモノ” の世界一の山について紹介します
◆「最後の未開拓地」アラスカ
北米で最も高い山の名前を知っていますか?
それは、アラスカにある「デナリ山(旧マッキンリー山)」です。
アメリカの最北端に位置するアラスカ。
かつて「ラストフロンティア(最後の未開拓地)」と呼ばれた地。
旅人の憧れの地の一つでしょう。
「アラスカ鉄道」「オーロラ鑑賞」など、この地だけの魅力があふれています。
このデナリ山こそ、世界一の山といえる山なんです。
その理由は…?
◆世界で一番「〇〇が高い山」がデナリ山
世界7大陸、それぞれの最高峰の山は総称してこう呼ばれます。
「セブンサミット(Seven Summits)」
なんともカッコいい響き。
そのうちの北米大陸で1番高い山が、アラスカの「デナリ山」です。以前はマッキンリー山と呼ばれていましたが、名称が変わりました。
標高は6,190m。
世界一の標高、エベレストには及ばないものの、実は世界一と言えるデータがあります。
それが「ふもとから山頂までの高さ」が最も高いこと。
通常、標高といえば「海抜から山頂までの高さ」を指します。
それに対して、比高は「ふもとから山頂までの高さ」。
つまり、山のふもとの平地に立ったとき、「エベレストよりもデナリ山の方が、より高く大きな山に見える!」ということなんです!
世界最高比高の山がデナリ山。「デナリ=偉大なもの」という意味を持ちますが、その名にふさわしい、迫力があります。
◆世界初・デナリ山冬季単独登頂を果たしたの「日本人」
冒険家・植村直己さんをご存知ですか?
彼こそが、デナリ山を厳冬シーズンに単独登頂を世界で初めて成功させた人物です。しかし、彼は下山時に行方不明となりました。1984年のことです。
デナリ山の比高の話もしましたが、セブンサミットの中でも、最も難易度が高いと言われています。
デナリ山に挑む登山家が拠点とする町「タルキートナ」の墓地には、彼の名前が刻まれています。
◆[絶景写真]デナリ山を空から見てみよう
日本人にとって、思い入れの深い山となったデナリ山。
アラスカを訪れた際は、ぜひ間近でその迫力を見ていただきたい!
今回は空からの景色をお届けします!
出発地はいくつかありますが「フェアバンクス」または「タルキートナ」あたりが定番です。
フェアバンクスは、オーロラ鑑賞でも有名な都市なので、アラスカで訪れることも多いでしょう。ただ、デナリ山から少し距離があるので、飛行時間が長くなるのと料金が高くなります。
一方タルキートナはデナリに近いですが、あまり宿泊までする人は少ないかも…?訪れる方は、ぜひ植村さんのプレートも目に焼き付けてきてください!
今回は「Talkeetna Air Taxi」社が運行しているセスナ遊覧飛行です。
さぁセスナに乗って出発です!
写真右側、デナリ山が見えてきました!
段々とその山並みが近づいてきます
非日常と言える世界が広がっていました
山々が創り出す絶景。
富士山のような1つの山がひたすらにカッコいい山岳風景もいいですが、やはり連なる山の迫力は、また一味ちがいます。
◆旅をする楽しみ「乗り物」
あなたの旅するときのポイントは何ですか?
「食べ物」「宿泊地」「絶景」「人」いろいろあると思いますが、私は「乗り物」が結構好きです。
鉄道もいい。飛行機も好き。
そして「遊覧飛行」は非日常の世界を魅せてくれる特別な時間です。
お値段が張るんですけど…笑
ぜひ楽しみの一つに加えて、旅の質を高めてみてください!